【話題のITトレンド】Web3.0とは?情報分散で生まれる「可能性と価値」 ー Vol.26 ー

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分散の時代!?「Web3.0」を徹底解説!

最近「Web3.0(Web3)」という言葉を耳にする機会が増えました。
WebX.Xとは、Webの歴史的な発展の区切りを示した言葉で、Web1.0・Web2.0・Web3.0と続いてきました。では一体、Web1.0・2.0・3.0はそれぞれ何が異なるのでしょうか。

今回は「これまでのWeb1.0・2.0の概要」「次世代のWeb3.0の概要」「Web3.0の注目技術」についてお届けします。

 

これまでの「Web1.0~Web2.0」


初めに、これまでのWeb1.0・2.0の概要についてそれぞれご紹介します。
なお、Webの発展については定義が定かでないことも多く、本メルマガでは世間一般に語られている概要についてのご紹介となります。


情報が一方向に届けられる時代「Web1.0」
Web1.0は、イギリスの計算機科学者であり「Webの父」とも呼ばれるティム・バーナーズ=リー氏によって、WWW(World Wide Web)の仕組が考案された直後の1990年頃に誕生しました。

Web1.0では、一部の限られたユーザーが情報を発信し、多くのユーザーは情報を読取るだけの「一方向のインターネットの時代」と言えます。また、発信された情報も静的であり、現在の様に状況に応じて情報が変わることは稀でした。

Web1.0では「企業のWebページ」「ニュース・論文の掲載サイト」が多く見られました。

当時のインターネットは、利用する際に都度接続する「ダイヤルアップ接続」が一般的であり、通信速度も非常に低速なため、画像1枚の表示にも時間が掛かりました。現在主流の動画も画質の低い動画を非常に長い時間を掛けてダウンロードする特別な情報でした。

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② 情報が双方向に届けられる時代「Web2.0」
Web2.0は「インターネットの常時接続」「速度の高速化」「スマートフォンの誕生」など通信技術の発展および、Webサービスを主力とする企業の登場により、2005年頃に誕生し、現在まで続いています。

Web2.0では、SNS・ブログ・Webサイトを通して誰でも簡単に情報を発信でき、また、リアルタイムにフィードバックを得ることが出来るサービスが多く登場しました。ユーザーは物理的な距離を超えて様々な人と直接コミュニケーションが出来る「双方向のインターネットの時代」と言えます。

Web2.0では「Facebook」「Twitter」「Instagram」「YouTube」などの多くのプラットフォームが誕生しました。

現在のWeb2.0は、コミュニケーションや情報収集の中心となり、生活に欠かせない存在とも言えます。しかしその反面、GoogleやFacebook(現:Meta)を始めとする大手プラットフォーマーに依存する「中央集権型のインターネットの時代」とも言え、情報が1箇所に集中することで起こる「プライバシー問題」「サービスの継続性(サスティナビリティ)」が課題とされています。

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次世代の「Web3.0」とは


ここまで、Web1.0・2.0の概要についてご紹介しました。
続いて、次世代のWeb3.0の概要についてご紹介します。

情報が分散管理される時代「Web3.0」
Web3.0は、Web2.0の課題であった「プライバシー問題」「サービスの継続性(サスティナビリティ)」を解決することが出来る、次世代のWebの仕組として期待されています。

Web3.0では「ブロックチェーン」を用いることで、プラットフォーマーに依存せず、ユーザーによって自律する仕組が実現する「分散型のインターネットの時代」を実現します。

メリット①:プライバシー
従来のWebサービスでは、サービス提供者にユーザー情報を渡す(登録する)必要があり、登録された情報がサービス提供者に如何に利用されているか不明瞭な部分がありました。

ブロックチェーンを用いるWeb3.0のサービスは、ユーザー情報はユーザー自身で管理するため、匿名性が担保されプライバシーが守られます。
※ブロックチェーンを用いることで、同時に様々な情報がユーザー間で共有されますが、その内容は高度に暗号化されており、第三者は確認することはできません。

情報をサービス提供者に渡す必要がないことから、Web3.0は信頼したり疑う必要のない「トラストレスな仕組」と言われています。(何も信頼しないと言う「ゼロトラスト」とは異なります)

メリット②:サスティナビリティ
従来のWebサービスでは、サービスを提供するサーバーが停止した場合、システム全体に影響を及ぼすリスクがありました。

ブロックチェーンを用いるWeb3.0のサービスは、ユーザー同士で必要な情報を共有する「分散型データベース」の仕組みで構成されるため、構成する1つのコンピューターが停止しても、他のコンピューターでシステムが成り立ちシステム全体は影響を受けません。

※「ブロックチェーン」については以前のメルマガで詳しくご紹介していますので、合わせてご覧いただければ幸いです!

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Web3.0を支えるブロックチェーンの注目技術


Web3.0の先駆けとして、注目されているブロックチェーンを用いた技術を2つご紹介します。

①デジタル情報を唯一無二にする「NFT」
複製が容易なデジタル情報は、物質資源と比べ希少性や所有権の考えが強くありません。

NFTでは、ブロックチェーン技術を用いることで、デジタル情報を物質資源と同様に唯一無二の情報として識別すると共に、所有者を明確にし代替不可能なオリジナルの情報として価値(希少性)を見出す事が出来ます。
※NFTとは「Non-Fungible Token」の略で、日本語では「非代替性トークン」とも呼ばれています。

例えば「モナ・リザの絵画」でも、レオナルド・ダ・ヴィンチの描いたオリジナルと、寸分違わず複製されたレプリカとでは、物質的には同じであってもその価値は全く異なります。

昨年3月には、Twitterの創業メンバーのジャック・ドーシー氏による「史上初のツイート」にNFTが発行され、約3億1000万円で落札され話題になりました。

NFTはインターネットの世界で活躍するクリエイターの方々の強い味方になりそうですね!


②管理者のいないアプリ「DApps」
従来のアプリでは、サービス提供者が運用するデータベースを利用する仕組が一般的で、メンテナンスやサービス終了に伴う稼働停止など、サービス提供者に依存するリスクがありました。

DAppsでは、ブロックチェーン技術を用いて、サービスで参照する情報を複数ユーザーで共有して管理(分散型データベース)するため、サービス提供者に依存することなくユーザー間でアプリを安定的かつ継続的に稼働させることができます。
※DAppsとは、Decentralized Applicationsの略で、日本語では「分散型アプリ」とも呼ばれています。

DAppsは既に、ゲーム・金融・保険などの業界に活用されています。

活用例①:日本発のDAppsゲーム「MyCryptHeros」
日本発のDAppsゲーム「MyCryptHeros」では、ゲーム内で入手できるキャラクターやアイテムにNFTが用いられています。ゲームでありながらアイテムの販売数量が決まっており、ゲームの人気と共に、所有しているアイテムの価値も上がると予想されます。

活用例②:海外の保険サービス「Etherisc」
海外の保険サービス「Etherisc」では、飛行機の遅延やフライトキャンセルと言った情報を外部から取込み、自動的に保険料の支払いを判断しています。ブロックチェーンを用いたエビデンスがあるからこそ実現した仕組と言えます。

サービス開発がより手軽になり、開発者個人(デベロッパー)に注目が移りそうですね!

 

Web3.0のまとめ


Web3.0は、ブロックチェーンを用いることで情報を特定の企業に集中させず、不特定多数のユーザーに暗号化した状態で分散させています。

この仕組によりWebは、これまでの「中央集権型の時代(Web2.0)」から「自立分散型の時代(Web3.0)」へと変化し、誰もが平等に便利になると言われています。

また、NFTやDAppsの登場により、これまでの「プラットフォーマー中心の世界」から「クリエイター・デベロッパー中心の世界」になるとも言われています。

まだまだ抽象的で具体的にどのような世界になるのかは未知数です。
今後も「Web3.0」の動向から目が離せませんね!

 

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