【話題のITトレンド】IoB徹底解説!身体・行動のインターネットとは? ー Vol.29 ー

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ヒトとネットを繋ぐ「IoB」

「IoB」という言葉をご存知でしょうか?

IoBとは、ヒトの身体・行動がインターネットに繋がる技術のことで、IoT(モノがインターネットに繋がる技術)の次の形であると言われています。

今回はそんなIoBの「概要」「IoTとの関係性」「3つのフェーズ」「今後」をお届けします。

 

IoBの「概要」


IoBとは「Internet of Bodies(身体のインターネット)」または「Internet of Behavior(行動のインターネット)」の略であり、ヒトの身体・行動がインターネットに繋がる技術のことです。
(2種類の意味がありますが、両方の意味を合わせて使用される場合が多いです。)

近年よく耳にするIoTは「Internet of Things(モノのインターネット)」の略であり、モノがインターネットに繋がる技術のことで、IoBはIoTの次の形であると言われています。

ヒトから取得できるデータには、脈拍・体温などの身体データ、動作・移動などの行動データ、味覚・触覚などの5感データなど様々ですが、IoBの活用によりこれらのデータをデジタルで取得することが出来ます。

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例えば、IoBデバイスを体内に埋め込み脈拍数を常に取得することで、不整脈を監視することが可能であり、万が一の際には治療をすることが出来ます。(Internet of Bodiesに分類されます。)

また、身に着けているIoBデバイスから位置情報を常に取得することで、駅や店舗の混雑状況をリアルタイムで確認することが可能であり、行方不明の際には瞬時に見つけ出すことが出来ます。(Internet of Behaviorに分類されます。)

IoBを用いることで「病気の早期発見」や「健康管理」などに貢献できるため、特に医療・ヘルスケア分野で活躍が期待されており、特に医療分野では誰もが安定した医療を受けられる世界の実現が期待されています。

病院で診察・検査をしなければ判らなかったことが、IoBデバイスを通して確認できるのは、とても嬉しいですね!

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IoBとIoTの「関係性」


ここで、IoBの前身技術とも言われている「IoTとの関係性」についてご紹介します。

従来、インターネットと言えば「パソコン」でしたが、技術が向上しモノにコンピューターが組込まれ、インターネットは「パソコン」だけでなく「家電」や「車」など様々なモノと接続できるようになり、インターネットを使ったテクノロジーは身近なものになりました。

このIoTで得たビッグデータを活用して、より生活の利便性を向上させるのがIoBです。

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例えば、IoTでは、冷蔵庫をインターネットへ接続することで、冷蔵庫の中身の情報からレシピを探して提案してくれるのに対して、IoBでは、その日の行動や健康状態を考慮してレシピを提案してくれます。

このようにIoTとIoBが組合せることで、より健康で快適な生活を送ることが出来るようになります

 

IoBの「3つのフェーズ」


IoBには「ウェアラブル」「体内化」「ウェットウェア」と言った、装着するデバイスから体内に埋め込むデバイスへと進展する3つのフェーズが存在します。


フェーズ1:時計のように身に着ける「ウェアラブル」
フェーズ1の「ウェアラブル」は、IoBデバイスを身に付け、心拍数や運動量などの情報を収集・計測する段階のことを指します。
フェーズ1では、IoBデバイスを身に付けるだけでインターネットに繋がれるため、気軽に抵抗無く使用することが出来ます

ウェアラブルデバイスの代表的な製品は「スマートウォッチ」です。

個人の身体データを数値として可視化し、活用するのがこのフェーズであり、すでに世界中で実用化に至っています。


フェーズ2:体内に埋め込む「体内化」
フェーズ2の「体内化」は、IoBデバイスを体内に埋め込み、利用する段階のことを指します。
体内にIoBデバイスを埋め込むことには抵抗がある方も多いかと思いますが、フェーズ2では、一度体内に埋め込むだけで常にインターネットに接続できるため、埋め込んだ後は普段と変わらない日常生活を送ることが出来ます
(IoBデバイスの充電が数年単位で必要との予想も。)

体内化デバイスの代表的な製品は「心臓ペースメーカー」です。

今後、心臓ペースメーカーのように、医療分野を中心にIoBデバイスを活用する事例が増えることが予想されています。


フェーズ3:脳に接続する「ウェットウェア」
フェーズ3の「ウェットウェア」は、脳に直接IoBデバイスを埋め込んで利用する段階のことを指します。
フェーズ3では、IoBデバイスを脳に直接埋め込むため、脳の働きや神経情報などフェーズ2よりも詳細な情報が取得可能になります

デバイスなどのハードウェアは乾いている(ドライ)状態であることに対して、脳は常に液体(血液)で濡れているため「ウェットウェア」と呼ばれています。

2022年5月現在、フェーズ3にはまだ到達していませんが、近年では人の脳活動から発話を読取り、コンピューター画面上で文字を入力(タイピング)することが出来るようになるなど、実現に向けて研究が進められています。

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IoBの「今後」


2022年5月現在、IoBはフェーズ2の「体内化」まで到達しています。
では、今後のフェーズ3では何が出来るようになるのでしょうか。

IoBのフェーズ3では、下記の2つのような活用が期待されています。


フェーズ3での活用①:想像でモノを操作
脳がインターネットに繋がることで、IoT製品(家電や車など)と接続することが可能になり、想像するだけでIoT製品の操作が出来るようになると言われています。

例えば、音楽を流したいと考えた際、念じるだけでスマートスピーカーから音を流すことが出来ます。

AmazonのAlexa、AppleのSiriなど、声に反応するサービスは既に身近になってきていますが、想像でモノを操作する世界はとてもワクワクしますね!


フェーズ3での活用②:脳内オフィスの誕生
脳がインターネットに繋がることで、インターネット上のクラウド環境に接続することが可能になり、いつでも情報を格納したり、情報を検索して使用したりすることが出来るようになると言われています。

また、電話やメールなどのコミュニケーションも考えるだけで行うことが出来ます。

まさに、脳内にオフィスが出来るイメージですね!


その他にも「事故等で損傷を受けた脳を補うこと」「数%しか使われていないとされる脳の可能性を引き出すこと」「脳活動から思考や精神状態を読解くこと」など、IoBには多くの可能性が秘められており、その何もが脳に関係することから、IoBを「Internet of Brains(脳のインターネット)」と呼ぶ研究者もいるそうです。
(「Internet of Bodies/Behavior/Brain」の全てを総称して「IoH(Internet of Human:ヒトのインターネット)」と呼ぶ研究者もいるそうです。)


「モノのインターネット」から「ヒトのインターネット」へと進化したIoB。
今後も、IoBの進化・活用から目が離せませんね!

 

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