メタバースの疑問を解決!
メタバースという言葉をご存知でしょうか?ニュースやインターネットで最近よく耳にする方も多いのではないかと思います。では、そもそもメタバースとは何でしょうか?今回は、メタバースの理解を深める「5つの疑問」にお答えします。
疑問①:そもそも「メタバース」とは?
メタバース(metaverse)とは、英語の「超越(meta)」と「宇宙(universe)」を組合せた造語であり、インターネットを利用した仮想空間で、アバター(インターネットに登場する自分自身の分身)を介して「コミュニケーションやサービスを楽しむ場所」のことです。
メタバースは、VRやAR・IoT・通信技術の活用で実現しており、2030年までにその市場規模は約1,000兆円に到達する(2020年は約5.5兆円)など、インターネット誕生以上のインパクトがあると言われています。
2021年10月、Facebook社が社名を「Meta(メタ)」に変更して話題となりました。
(社名の由来はもちろんメタバースです!)
Meta社のCEOであるマーク・ザッカーバーグ氏は、メタバースの実現をMeta社のビジョンに掲げており「メタバースは社会の繋がりの次なる進化である」と語っています。
疑問②:メタバースは「いつから」あるの?
メタバースは最近出てきた言葉と思われている方も多いのですが、実は約30年前(1992年頃)からある言葉です。
諸説ありますが、その起源はSF作家のニール・スティーヴンスン氏が1992年に発表した小説「スノウ・クラッシュ」に登場する架空の仮想空間であると言われています。
2003年にはメタバースサービスの先駆けであるオンライン空間「Second Life」が公開され、日本でも2007年に利用者100万人を超える爆発的な人気が起こりました。
近年、テクノロジーが進歩したこと、コロナ禍によるオンラインでのコミュニケーション増加により、再度メタバースが注目されています。
2021年11月、Microsoft社がメタバースの入口として「Mesh for Microsoft Teams」というメタバースサービスを発表しました。(2022年中にサービスの提供開始が予定されています。)
Mesh for Microsoft Teamsは、コラボレーションプラットフォームである「Microsoft Teams」に、Microsoft社が提供するVRゴーグル「HoloLens 2」を活用したMRフレームワークである「Microsoft Mesh」を拡張したサービスです。
HoloLens 2はもちろん、PC・スマホからもオンライン会議に自身の3Dアバターで参加でき、多くの方の利用が予想されます。
https://www.microsoft.com/en-us/mesh(英語)
Microsoft社を始め多くの有名企業がメタバースサービスの展開を発表したことも、メタバースが注目される理由の1つですね!
疑問③:メタバースで「日常生活」は変わる?
メタバースと言えばゲームの印象を持たれている方も多いかと思いますが、ショッピングやイベント、何気ない日々のコミュニケーションなど、日常生活における様々なコト・モノがメタバースサービスの登場により変化します。
ここで、既に発表されているメタバースサービスを2つご紹介します。
活用事例①:メタバース上のショッピングモール「Metapa」
Metapa(メタパ)とは、仮想空間上に展開された複数の店舗を、ショッピングモールのように1つに集約したスマホアプリです。
2021年12月、凸版印刷株式会社によりサービスの提供が開始されました。
ユーザーは3DCG化された商品を様々な角度から確認できる他、AR機能を用いて実際のサイズ感や部屋に置いた時のイメージを確認できるなど、仮想空間ならではの買物体験が出来ます。
また、遠隔地にいる家族や友人と同時に接続し、それぞれのアバターでバーチャル店舗を自由に移動でき、空間内にいる人と音声会話やテキストチャットが出来ます。
今後はショッピングだけでなく、ショールームやオフィス、スポーツや観光などの展開が予定されています。
私も使用してみましたが、AR機能で商品の実際のサイズ感がわかるのはとても実用的です!
活用事例②:メタバース上の会議室「Horizon Workrooms」
Horizon Workroomsとは、どこにいても自分のアバターで参加でき、1つのスペースでメンバーと一緒に仕事ができるバーチャル会議室です。
2021年8月、Meta社(当時Facebook社)によりサービスのベータ版が公開されました。
ユーザーはアバターで会話をするだけでなく、仮想空間に表示されたキーボードやホワイトボードを操作できるなど、高い没入感でチームメンバーとアイデアを出し合うことが出来ます。
また、会議室のデザインは一般的な会議室から海の見える会議室など、様々な会議室の中から選択できるため、その時の気分や目的に合わせて場所を変更することが出来ます。
https://www.oculus.com/workrooms/
2022年4月現在、公開されているのはベータ版である他、利用にはMeta社が提供するVRゴーグルQuest 2(旧:Oculus Quest 2)が必要です。
サービスが本稼働した際には、テレワークのコミュニケーションが一層変化しそうですね!
疑問④:メタバースの「始め方」は?
メタバースサービスには、大きく分けて3つのタイプがあります。
それぞれのタイプの始め方と特徴をご紹介します。
パターン①:VRゴーグルのみで動作するタイプ
VRゴーグルなどを装着するだけで利用可能なメタバースサービスです。
ネットワークに接続したVRゴーグルなどのデバイスを準備するだけで始めることが可能であり、PC・スマホなど他の機器と接続する必要が無く、場所にとらわれずにサービスを利用できることが特徴です。
VR会議への参加など、日常的にゴーグルを使用したメタバースサービスを利用する方にオススメです!
パターン②:PC・スマホとVRゴーグルを使用するタイプ
VRゴーグルなどをPC・スマホと接続することで利用可能なメタバースサービスです。
PC・スマホとVRゴーグルなどのデバイスを接続することで始めることが可能であり、映像などの処理をPC・スマホ上で行うため、ゴーグルの機能に依存せずサービスを利用できることが特徴です。
ハイスペックなオンラインゲームなど、ゴーグルを使用したメタバースサービスを不便無く利用したい方にオススメです!
パターン③:PC・スマホのみで動作するタイプ
メタバースと言えばパターン①・②のようにVRゴーグルなどを装着して利用するイメージがありますが、PCやスマホのみで利用可能なメタバースサービスもあります。
PC・スマホにアプリをダウンロードして始めることが可能である他、アプリではなくWebブラウザからアクセスして始めることが可能であるサービスもあり、気軽に・簡単にサービスを利用できることが特徴です。
メタバースサービスを少し体験してみたいという方にオススメです!
疑問⑤:メタバースの「日本への影響」は?
メタバースが日本に与える影響は、日本が漫画・アニメ・ゲームなどの「コンテンツ大国」であることから非常に強いと言われています。
仮想空間上でコミュニケーションやサービスを楽しむメタバースでは「① デジタルの情報が取込みやすい」「② 現実では起こりえない現象を再現することが出来る」という特徴があります。
漫画・アニメ・ゲームなどのコンテンツは、デジタル化しやすく、現実では起こりえない現象が多く含まれるため、メタバースとの相性が非常に良いです。
日本で作られている多くのコンテンツが海外でも人気を博していることから、メタバースの普及とともに再び日本が「モノづくり大国ニッポン」と呼ばれるようになる可能性が高いと考えられています。
日本の今後の成長にも、メタバースは欠かせない存在の1つとなりそうですね!
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