株式会社アンカーネットワークサービス 様
ゼロトラストセキュリティ実現「端末/ID/アプリ/データの統合管理」

株式会社アンカーネットワークサービス 様
創立 | 1993年5月 | |
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資本金 | 4,380万円 | |
売上高 | 31億59百万円 | ※2024年度 |
従業員数 | 206名 | ※2024年6月時点 |

私たちアンカーネットワークサービスの使命は、世の中の役に立つために生まれてきたモノの命を最後まで見届け、次のステージでも活躍できるようなサイクルを作ることです。地球に存在する人とモノとのベストマッチングこそが、私たちの目指す未来です。
※2025年5月 インタビュー当時
導入製品 / サービス
Good Point
- Microsoft 全般の総合的な知識と実績
- Microsoft Security Specializationに裏打ちされた専門性
- Management Centerによる運用実績
サービス導入前の「背景」
PSC小笠原 ) Microsoft SecurityおよびAutopilotを活用するにあたり、当時の背景について改めてお聞かせください。
境界型セキュリティからの脱却「ゼロトラストセキュリティ」へ。
昨今、多くの企業がセキュリティ対策に注力。私たち、アンカーネットワークサービスも例外ではありません。むしろ、当社のビジネスモデルから、セキュリティ対策が最重要な経営戦略であると考えています。
その理由は、私たちの主なサービスである、デバイスのLCMサービスにあります。お客様が利用していた端末をお預かりするということは、お客様の情報資産をお預かりすること。つまり、お客様は我々の安全性の高さを信用・信頼し、LCMサービスをご利用いただいている訳です。万一の際は、当社の築き上げた信頼は失墜するだけでなく、何より大切なお客様へ計り知れない損害を与えてしまいます。私たち自身、そしてお客様の情報資産を護ることは、何よりも重視されるべき大前提であり、ビジネスを維持継続する礎となります。
そこで、アンカーネットワークサービスでは、従来から多くのセキュリティ対策を実施。いわゆる境界型のセキュリティ対策です。しかし、皆さんもご存知の通り、時代の進化と共にIT環境の複雑化、サイバー攻撃の多様化が進行。つまり、従来の境界型のセキュリティ対策では、対策を重ねるほどに、運用も複雑化し負担も倍増していきます。
そうした背景のなか、従来の境界型のセキュリティ対策から、Microsoft社が提唱するゼロトラストセキュリティにシフトすることを模索。ゼロトラストセキュリティに切り替えることで、より多くの観点で包括的なセキュリティ対策を実現(安全性の向上↑)できるだけでなく、運用の負担もよりコストパーマンスの高い状態(運用負担の軽減↓)になると考えたからです。
ただ、検討に時間を要していた事実もございます。それは、ゼロトラストセキュリティをはじめとする、包括的かつハイレベルなセキュリティ対策は、その要件の高さから、高度な専門的知識(質)と相応の運用担当者の人数(量)の確保が必要だからです。当社も優秀な人材を配置しているものの、やはりIT人材が潤沢かと言えば、他社様同様にイエスと回答するのが難しい状況です。国内全域におけるDX人材不足も、各企業のDX推進する上での課題となっていると感じています。
サービスの「選定理由」
PSC山田 ) 検討に際して、PSCをお選びいただいた理由は何でしょうか。
Microsoft製品の利活用の実績と総合力。
ピーエスシーさんには、セキュリティ対策のご相談以前に、ネットワークやAzureなどインフラの運用でお世話になっていました。
そんな中、本件をご相談したところ、すぐにご提案をいただきました。それは、業務全般をMicrosoftサービスに統合し、セキュリティの効果と効率を向上させるというご提案。すなわち、当社のビジネス領域の活動を「ゼロトラスト空間」に仕立てあげる包括的なセキュリティの総合提案です。従来の個別対策に比べて格段にセキュリティ・ガバナンスのレベルの違いを感じました。さらには、デバイスなど、管理対象の運用改善としてWindows Autopilotによるキッティングの自動化など、Security×Endpoint Managementの相乗効果のあるご提案。正に効果の最大化と負担の軽減と言う「最適解」を見出すことができました。
加えて、これまでのピーエスシーさんのセキュリティサービスやMicrosoftサービスに関する実績を伺ったところ、セキュリティ運用のサポートや、Microsoftサービス全般の活用など、長期的にもサポートいただけることが分かり、非常に安心したのを覚えています。
"今"に注目すれば、よりハイレベルなセキュリティ対策をご提案いただけるベンダーもいたかもしれません。しかし、恒久的に運用をする立場である私たちにとっては、サービスの導入後、更にはその先の未来について一緒に考えていただけることほど、有難いことはありません。
サービス導入後の「効果」
PSC小笠原 )期待していただいた効果は、実際に使われてみて如何でしょうか。
「機能効果の最大化」と「運用負担の最小化」の両立。
まだ、導入していただいてから年月も浅いこともあり、当然インシデントはゼロ。セキュリティに関する具体的な効果を実感できるのはこれからと考えています。他方、AutopilotによるデバイスのキッティングやEntra IDによるアクセス制御など、運用負担の軽減については早速効果を実感。管理そのものの仕組が変わり実現、すべてをCloud上で可視化・統合管理できることで、高効率な運用が実現できています。
例えばWindows端末をセットアップするAutopilotでは、Zero Touchによるキッティングの負担を大幅に削減。また人手によるキッティングと比較して、個々の精度違いやスピード差も生まれず、業務の標準化が図れます。まさに、自動化によるメリットを体感しています。もう少し、細かくお話ししますと、運用プロセスの中で「かゆいところへ手が届く」様なメリットがありました。
一つ目のメリットは、デバイスのモデルに依存しない点。従来、Windows端末のキッティングでは、端末のモデルごとにマスターを作成する必要があり、端末を数台ずつ都度購入する様な企業では、その度にマスターの作成が必要でした。その点Autopilotでは、設定値を定めるだけで端末のモデルに依存しないセットアップが可能となります。
二つ目のメリットは、ポリシーの設定を誰でも簡単に行えるという点。従来のマスター作成の方法では、各設定値を理解した上で、専門的な画面を操作し、設定値を定める必要がありました。一方Autopilotでは、画面に従い直感的に操作をしていくだけで設定値を定めることができるため、マニュアルや操作方法の教育が不要になりました。
従来は、端末一つひとつ対応する必要があった為、デバイスの数に比例して担当者の負担が増幅。その点、Autopilotでは誰でも自動でキッティング、一気に展開することができるため、特定の担当者に依存することなく、スピーディかつ低負担でセットアップを完了させることができます。
また、Entra IDでは、Microsoftサービスのすべての認証はもちろんのこと、その他サービス・アプリの認証も一元管理することが可能。セキュリティ・ガバナンス強化を包括的かつ統合的に行えるのが魅力です(セキュリティ面の向上)。また、各社員は認証されたサービス・アプリへ一度のログインでアクセス可能。シングルサインオン(SSO)にて、複数のクラウドサービスに一度のログインでアクセスできて便利です(ユーザビリティの向上)。
Microsoftサービス利活用からModern Work構想。
冒頭にお話ししました通り、当社にとっての第一優先は安全性の高い環境づくり。お客様の情報を扱う企業として、徹底的に追究したいと思っています(マイナスの防止)。しかし、強固な環境や体制づくりが整備できたその先には、先進の働き方「モダンワーク」による生産性向上、もっと言えば更なる事業成長へ繋げたいと考えています(プラスの追究)。現在、注目しているのは話題のAI領域。中でもMicrosoftのAIといえば「Microsoft 365 Copilot」です。最新のテクノロジーを利活用し、お客様へ最新のサービスと付加価値を提供し続けたいと思います。 ピーエスシーさんは、Copilotに関するTotal Solution Partnerにも認定されていると伺いました。当社のビジネスに並走・共創していただけるよう、引き続きよろしくお願いいたします。
株式会社アンカーネットワークサービス
取締役 執行役員
経営管理本部長
清家 正 様

株式会社アンカーネットワークサービス
常務執行役員 営業本部
副本部長
宮田 ひとみ 様

株式会社アンカーネットワークサービス
システム推進部
マネージャー
井上 和良 様

株式会社アンカーネットワークサービス
システム推進部
テクニカルマネージャー
熊谷 真悟 様

株式会社アンカーネットワークサービス
営業本部
営業広報マネージャー
山口 奈緒 様

株式会社ピーエスシー
営業本部
山田 嘉秀

株式会社ピーエスシー
営業本部
小笠原 彩葉
