学校法人 小松原学園 様
設立 | 小松原高等学校 設立認可1959年 / 浦和女子洋裁学校本科・研究科 創設1936年 |
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生徒数 | 合計約2,000名 ※2022年12月現在 |
運営 | 私立 |
建学の精神として「みんなから愛される人、社会に役立つ人、勤労を尊び前進する人」、教育理念として「叡智・高志・協調」を掲揚。一人ひとりの個性と調和を半世紀以上に亘り大切にし、最先端の教育環境を追究し続けている伝統と先進の学園です。
※2023年2月 インタビュー当時
導入製品 / サービス
(生徒用タブレット3,000台以上の導入・運用保守) 端末(Chromebook)と
ライセンス(Chrome Education Upgrade License) PSC障害サポートと保険対応
Good Point
- 20年以上に亘るICTの実績と高度な専門的知識
- 自社保有施設であるセキュアセンターとのリアルタイムな連携による運用保守
- コロナ禍前にオンライン教育環境の早期整備
サービス導入前の「課題」
PSC 山田) 学園にICTつまりタブレットを導入するにあたり、当時抱えていた課題について改めてお聞かせください。
県内では先行事例の少ない中、手探りで始めたICT環境の構築。
伝統を重んじつつ先進的な取組にもチャレンジするのが当校の方針であり、英語教育を中心にワンランク上の教育環境を模索。その一環として、当時ICT教育の導入が検討されていました。その目的は、次代を見据え情報通信機器を使いこなすスキルを磨き、社会状況に応じて「学びを止めない」環境作りです。
しかし当時、校内にITに詳しいいわゆる「ITスペシャリスト」は不在。当時は文科省の唱えるGIGAスクール構想が民主化される前で、他校などの参考例もほとんど無く困窮していたのが正直なところです。そこで、専門家であるIT企業に相談しようと模索。右往左往している最中、以前からお付合いのあり、ITマネジメントの実績もあるPSCさんに相談させていただいた次第です。
サービスの「選定理由」
PSC 山田) 当時IT企業のサービスを多岐に亘り模索していたとのことですが、PSCのどこに魅力を感じて頂けたのでしょうか。
20年以上に亘るICTの実績に裏付けられた深い専門性と、幅広い提案力。
当校にはITに明るい職員はいるものの、専門の担当者いわゆるITスペシャリストは不在。ネット検索レベルの知識はあるものの、IT機器に求める詳細なスペック、最大効果と最小コストのバランスなどに関する知識は専門家には敵いません。そんな中PSCさんには、ユーザー目線で「何がやりたいか」「どんな教育環境を創りたいか」「予算感はこれくらい」という要望だけを提示。いま思えば、私たちの要望を咀嚼して頂くのは大変だったと思います(笑)。
しかし、そこは百戦錬磨のPSCさん。長年の経験に基づく専門的知識と経験則というのでしょうか、私たちの立場になって色々とご教授・ご提案頂けたのは、本当に助かりました。当時、実際にご提案頂いたタブレットは、iPad・Lenovo Chromebook含めラインナップ4機種。丁寧な説明にて、各々の良し悪し・コスト・調達スピード・将来性の違いなど、多角的視点で検討できました。
ITマネジメントサービスの実績と合わせて、PSCさんへ依頼するうえで安心材料になったのが「Securityサービス」の実績も。IT学園を構築するうえで心配だったのが、当時からニュースで騒がしかった"情報漏洩"です。アナログからデジタルへ、リアルからバーチャルへ変換すればサイバー攻撃のリスクは当然高まります。中でも情報の詰まったタブレットなどのIT機器については要注意です。扱うのは社会人ではなく学生ですから、更なる注意が必要。その点、PSCさんはSecurityにも長けており、3,000台を超えるタブレットをお任せする安心感を感じました。
そして、デバイスを調達していただき展開頂くセキュアセンターという自社保有施設も魅力。お客様のデバイスを扱う心肝部に辿り着くには6重にも及ぶセキュリティゲートを経なければならず、セキュリティレベルの高さも大きな安心材料となりました。
また、PSCさんは多彩なメーカー&ベンダーとコラボレーション(協業)するDX推進企業。CEU(Chrome管理コンソール)のパートナー資格(認定サブリセラー)があり、Googleに対する知見の深さゆえ安心任せられました。
PSCのLCMサービスが「選ばれる理由」
利用シーンを想定したトータル提案
安定・迅速なデバイス調達
障害や故障に対するサポート
セキュリティを含めたICT実績
サービス導入後の「効果」
PSC 木瀬) 期待して頂いた効果は、実際に導入して頂いて如何でしょうか。
コロナ禍のリモート環境を、コロナ禍前に整備。
お伝えした通り、オンライン教育はコロナ対策ではなく、当校の新しい取組として検討。当時、世の中にはコロナの「コ」の字もなく、たまたま当校のオンラインスクール構想の後にコロナ禍となったわけです。導入プロジェクトは、2018年に開始。試験的に叡明高校1学年から導入し、翌年2019年には叡明・浦和麗明の2校で導入が完了しました。描いて頂いた導入計画は5W1Hが非常に分かりやすく緻密。それでいて、毎年増減のある生徒数に合わせて柔軟に対応して頂きました。2020年から始まったコロナ禍に滑り込みセーフ(笑)。今思えば、PSCさんの迅速性と柔軟性がなければコロナ禍に間に合っていなかったのではと振り返っています。
毎年1,000台ものタブレットを僅か1か月という短期間で要件設計から導入まで完璧な状態で展開していただきましたが、コロナ後に世界中で起こった「半導体不足」の状況下では、厳しかったと振り返っています。PSCさんの調達・展開など、デリバリーの迅速性と正確性にも感謝しております。
万一の際のトラブル対応。
また、導入後に改めてPSCさんに依頼して良かったと感じているのが運用(保守・サポート)。学生は、私たち大人と注意力や機器の扱いが異なります。当然、使い方が分からないと言った声はもちろん、中にはタブレットを落として壊してしまう生徒も度々。私たち教員は、IT機器の専門家ではなく、また度々起こる故障に対応する時間もありません。
そこで保守・サポートをプロのPSCさんに依頼。事前に故障時の対応フローをディスカッションさせていただきました。セキュアセンター側との連携フローが明確化されていることで、緊急時の際も慌てることなく安心です。「餅は餅屋」と言う言葉に称されるように、ITのプロ中でも実績のあるPSCさんに依頼して良かったと、改めて実感しています。
進学校としての確固たるポジショニングの確立。
本件のICT環境の構築は、目的ではなく手段。あくまで目的は、冒頭でもお伝えした通り「ワンランク上の教育環境の構築」です。その観点から効果を振り返りますと、一つのKPIである偏差値は、ICT教育に取り組んでからプラス5、以前から取り組んでいる様々な施策で見ると最大プラス20近く向上しています。
お陰様で有名大学へ進学する生徒の数は、確実に増えています。 また、地域に対して「ICT教育をはじめ、先進的な取組みをしている学校」としてのブランドが醸成され、人口減少している現代社会においても、生徒数は着実に増えている状況です。さらに、県内では先駆けてICT環境の構築が出来たことで、成功事例としてその「How to」を聞かれることも。学校法人も企業と同様に、ブランディングも大切だと改めて感じている昨今です。
様々な取組で得られた「データの利活用」を視野に。
オンライン教育の一つの成果として、ペーパレス化。学校というのは、回答用紙、連絡事項など、基本的にはすべて紙で行なっています。今回の取組みで圧倒的にメリットと感じた一つが、物理的な紙の削減。さらには、紙にあった情報のデジタル化による保存性です。紙の時代は、情報を保持しようとすれば紙を保存し続けるか、別途データ化という作業が強いられます。その点、オンライン教育は、自動的にデジタル化されますので、膨大な紙と工数の削減が実現。授業も各々の教員がYouTuberみたいに工夫して配信し、アーカイブ動画として閲覧できるようにしています(笑)。
次に取り組みたいのは、蓄積された様々な「データの利活用」。教育内容のデジタル(オンライン)化は一定の成果を出せたので、そのデータを学校経営に活かしたいと考えています。例えば、優秀な生徒の学習モデルの抽出と分析、さらには、職員の生産性の可視化による評価軸の策定など、データドリブンで学校運営を行えないか、未来を見据えて取り組んでいきたいと考えております。また学校というものは、正に地域社会と共存共栄たる存在であるべきと考えています。「質の高い教育をみんなに」「住み続けられる街づくりを」など、SDGsへの取組を通して地域社会へ貢献も強化していきたいと思います。引き続きPSCさんには、私たちと共に「魅力的な学校づくり」を並走していただきたいと思っております。
【動画で紹介】GIGAスクール対応サービス(生徒用タブレット3,000台以上の導入・運用保守)
デバイスの調達展開・管理・保守サポートを
ワンストップで展開する
「ITマネジメント(LCM3.0)」
学校法人 小松原学園
本部長・総務部長
長谷川 一仁 様
学校法人 小松原学園
システム部長
大野 豊彦 様
株式会社ピーエスシー
営業本部 部長代理
山田 嘉秀
株式会社ピーエスシー
営業本部
木瀬 葵