【話題のITトレンド】「速い」だけじゃない6Gのスペックと可能性 ー Vol.23 ー

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6Gのスペックと可能性について解説!

5Gの普及が進む中、次世代の通信規格「6G」の準備がすでに世界中で始まっています。
そこで今回は「6Gの概要」「1Gから6Gまでの進化」「6Gの実現に向けて」についてお届けします。

 

6Gの概要


6Gとは、5Gに続く第6世代移動通信システム(6th Generation Mobile Communication System)です。
2022年1月現在、6Gの規格は定まっておらず、国際的な定義や基準の標準化に向けて取り組みが進められています。

そのような中、日本大手通信キャリアであるNTTドコモでは、以下の「6つの超」の実現を6Gで目指しています。

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① 5感を再現「超高速・大容量通信」
6Gは、100Gbps超える通信速度、および、5Gの100倍以上の超大容量化(bps/㎡)の実現を目指しています。

従来の通信ではテキスト・音声・映像と言った「視覚・聴覚」の情報が主ですが、美味しさ・香り・食感と言った「味覚・嗅覚・触覚」を含めた五感全ての情報伝送の実現も期待されています。

私はYouTubeの料理チャンネルが好きでよく見るのですが、動画から匂いや味、食感まで伝わってくるなんて驚きです!

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② 陸・海・空、さらには宇宙もカバー「超カバレッジ拡張」
市街地での利用が主な5Gですが、6Gでは、従来カバーできなかった陸・海・空、さらには宇宙などを含む、あらゆる場所での通信が可能となるよう、通信エリアの拡大を目指しています。

通信エリアが拡大することで、車や船舶、航空機、ドローン、宇宙ステーションなどとよりスムーズかつ、安定した通信が可能となり、車や船舶などの輸送機器の「自動操縦」の実現が期待されています。例えば「空飛ぶ車」の実現にも6Gが必要不可欠であると言われています。

「自動操縦」「空飛ぶ車」以外にも、今では想像もできないようなサービスが「陸・海・空・宇宙」から生まれそうで、とてもワクワクしますね!

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③ 自動ワイヤレス充電も可能に「超低消費電力・低コスト化」
6G では、従来よりもさらに通信量が増えることを想定し、1bit当たりの通信に必要なデバイスの消費電力量やインフラのコスト(設備投資・運用費など)の大幅な低減を目指しています。

また、6Gの電波を利用した、デバイスを持ち歩いているだけで充電が行える「ワイヤレス充電」の研究も行われています。

朝起きて「充電を忘れてしまった!」という日が無くなりますね!

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④ 違和感の無いAIサービスを実現「超低遅延」
6Gでは、 通信経路間(エンドツーエンド)における遅延を5Gの10倍早い、1/10秒以内に抑えることを目指しています。

通信の遅延が少なくなることで、ネットワークを介して利用する遠隔のロボットの制御がより人間の動きに近くなります。
また、AIの利用では、ロボットが人間を超えるような俊敏な動作を行なったり、人間の機微を正確に読んだりすることの実現が期待されています。

教育現場や医療現場など、あらゆる現場でのリモート化、AI化が加速しそうですね!

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⑤ 信頼度99.99999%「超高信頼通信」
5Gでは確実な通信が行える確率(ネットワーク信頼性)を99.9999%としていますが、6Gでは一桁精度の高い99.99999%の実現を目指しています。

産業やライフラインの分野では、より確実な通信は必要な性能や安全性を担保するための重要な要件の1つです。

安心・安全なデジタル社会の実現のためにも、信頼された通信であることが大切ですね!

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⑥超多接続・センシング
6Gは、5Gの10倍である、1,000万デバイス/1㎢の多接続の実現を目指しています。

今後、人やモノの通信に関連する超多数のデバイスの普及が予想されます。

ウェアラブルデバイスや監視カメラ、車・船舶などの輸送機器、各種センサーなど、あらゆるモノがサイバー空間(ネットワーク)と連動することで、産業や交通、社会課題の解決、および人の安全安心で豊かな暮らしをサポートするような世界の実現が期待されています。

私は最近、ウェアラブルデバイスの1つである「スマートウォッチ」を使い始めました!

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1Gから6Gまでの進化


進化が当たり前になりつつある移動通信システムについて、改めてその歩みを確認してみます。

1Gから2G(1980~90年代)にかけては、通信速度が約2.4~28.8kbps、音声通話が主な用途で、データ通信は簡単なメールができる程度でした。

3G(2000年代)では、最大通信速度が2Mbpsを超え、Web・写真・音楽・動画などのマルチメディア通信が利用できる時代になりました。

4G(2010年代)では、最大通信速度が100Mbpsを超えるLTEが登場し、スマートフォンの爆発的な普及を支えました。

そして、5Gによる商用サービスが日本国内では2020年3月から提供され、最大通信速度は4Gbpsを超えるまでに至りました。

6Gでは、最大通信速度は100Gbpsを超え、従来までの「Smart(機能向上・利便性の実現)」だけでなく「Well-being(身体的、精神的、社会的に良好な状態の実現)」の提供が主流になるといわれています。

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通信速度を比較してみますと、1980年頃からの50年間で約5000万倍速くなることになります!

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6Gの実現に向けて


6Gは「超高速・大容量通信」を実現し、その恩恵を受けられる通信エリアをあらゆる場所に拡張していく「超カバレッジ拡張」が特に重要な課題です。

この「超カバレッジ拡張」は、静止衛星や低軌道衛星、HAPS(HighAltitude Platform Station:高高度疑似衛星)の利用により実現されます。

なかでも昨今、注目が高まっているのがHAPSです。

HAPSとは、携帯電話の基地局装置を搭載した無人飛行機を成層圏に飛行させ、広域のエリアに通信サービスを提供するシステムのことです。

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6Gの実現は2030年以降と言われています。

今後も6Gのニュースから目が離せませんね!

 

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