【話題のITトレンド】XaaSの動向チェック!as a ServiceのA~Zまでをご紹介! ー Vol.13 ー

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モノからサービスへ!XaaSの概要から種類まで徹底解説!

クラウドの普及により、モノを売り切りの形で提供するのではなく、機能をサービスとして提供するビジネスモデル「as a Service」が登場しました。「SaaS」「PaaS」「IaaS」は皆さんご存知かと思いますが、その他にも「as a Service」は増えてきており、「XaaS」と呼ばれるようになりました。サービスが提供されるのはIT業界に限らず、モノを提供する様々な業界でも見られるようになっています。そこで今回はas a Serviceとは何か改めて整理しつつ、XaaSの「種類」「未来」についてお届けいたします。

 

as a Serviceとは?


as a Serviceとは、従来までと異なりパッケージでなく、サービスとして利用できる形でサービスを提供し、ユーザーが必要な分だけ機能を利用できるようにするビジネスモデルです。サーバーのインフラとして有名な「SaaS」「PaaS」「IaaS」ですが、様々なモノがas a Serviceとして登場しており、その数の多さから総じて「XaaS(ザース:X as a Service)」と呼ばれています。

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良い点

XaaSには以下のようなメリットがあります。ITサービスを例にご説明します。

①コスト削減
従来のシステムは、自前の環境に構築する必要があったため初期コストがかかりました。XaaSは、サービス提供者の環境にアクセスし利用するため、基本的に初期コストがかかりません。また、構築する必要がないため、すぐに利用を開始することができます。なお、利用者数や利用期間に応じて料金が発生するため、サービスを維持する上で無駄なコストを削減することもできます。

②必要な時に必要な分だけ利用可能
XaaSは従来までと異なりパッケージでなく、サービスとして利用できる形で提供されるため必要な時に必要な分だけ機能を利用することが可能です。

③アップデートが不要
XaaSはソフトウェアやOSなどの管理をサービス提供側が行うため、ユーザーはアップデートすることなく、常に最新の状態でサービスを利用できます。

 

ここは気を付けたいXaaSのポイント

なお、現在XaaSはあくまでもサービスを借りているため、サービスの仕様や継続などは基本的にサービス提供側に依存します。そのため、サービスの終了や値上げ、仕様変更には備えが必要です。多くのサービスではユーザーのデータもサービス上に保管されているため、サービスとは別に手元に保存しておくと良さそうです。

 

 

増えるXaaS、いくつ知ってる?


様々なXaaSが登場していますが、皆様はいくつご存じでしょうか?今回はITに関するXaaSを集めてみました!

■SaaS(Software as a Service)
SaaSとはソフトウェアをクラウドで提供するサービスです。従来まではユーザーがソフトウェアを利用するには、パッケージ製品として購入し自分のデバイスにインストールして稼働させる必要がありました。一方でSaaSは、ソフトウェアをクラウド経由で利用するため、インストールが不要になります。

■PaaS(Platform as a Service)
PaaSとは、ソフトウェアを開発するための環境(プラットフォーム)を提供するクラウドサービスです。従来のシステム開発では、必要なネットワーク、ハードウェア(CPU、メモリ、ストレージなど)、OSやミドルウェアを自ら用意し、その後にアプリケーション開発を行っていました。一方でPaaSは、アプリケーション開発環境が整っているプラットフォームをインターネット経由で利用できるため、すぐにアプリケーション開発を行うことができます。

■IaaS(Infrastructure as a Service)
IaaSとは、システム開発に必要なインフラをクラウドで提供するサービスです。従来のシステム開発では、必要なネットワーク、ハードウェア(CPU、メモリ、ストレージなど)やサーバーといったインフラを自ら準備する必要がありました。一方でIaaSは、インフラを必要なときに必要な分だけインターネット経由で利用できます。PaaSとの大きな違いは、OSやミドルウェアはサービスに含まれない点が挙げられます。

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■FaaS(Function as a Service)
FaaSとは、アプリケーションに必要な機能をサーバーレスで実装できるクラウドサービスです。PaaSと異なり、FaaSはアプリケーションに必要なメッセージング、認証など作成した機能を連携させるだけで処理を実行することができます。

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■CaaS(Container as a Service)
CaaSとは、コンテナ管理ツールをクラウドで提供するサービスです。コンテナはアプリケーションを実行する環境が異なっていても環境を移行することができる技術ですが、実際にコンテナを使用する際は複数台のサーバーをまたぐため、コンテナを管理する必要があります。CaaSはコンテナ管理を行うコンテナオーケストレーションというサービスを提供し、ポータブルなアプリケーションの構築と展開を実現します。

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■DaaS(Desktop as a Service)
DaaSとは、仮想デスクトップをクラウド上に構築するサービスです。通常のPCの利用と異なり、デバイスではなくクラウド上に構築された仮想デスクトップで、データを保存・処理することができます。

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■IDaaS(IDentity as a Service)
IDaaSとは、IDやパスワード管理を行うクラウドサービスです。通常、IDやパスワードは個別で管理が必要ですが、IDaaSを使用することでサービスごとのIDやパスワードの一元管理が可能になり、1度のログインで事前登録・連携している複数のクラウドサービスをすべて使えるようになります。

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いくつご存知でしたか?上記でご紹介させていただいたXaaSはIT業界に絞っておりましたが、最近は私たちに身近でフランクなサービスも多く存在するようです!

 

 

ITに限らない、XaaSの可能性!


XaaSはIT業界に限らず、その他の業界でも使われるようになってきています。

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未来に向けて注目のXaaS

MaaS (Mobility as a Service)

現在、MaaSと聞いてイメージするのは経路検索サービスやシェアリングカー、シェアサイクルなどがありますが、MaaSが進めばこれらを統合して使えるようになるかもしれません。例えば旅行の予約をする際、現地の空港までを飛行機で、空港から旅館までをレンタカーを利用したい場合、現在なら飛行機とレンタカーを別々で予約しなければなりません。しかし、これらを一元で提供できるMaaSが登場すればすべての交通手段を一度に手配できるようになります。
また、大手自動車メーカーとして知られているトヨタ自動車が、自動車を作る会社から自動運転を含めたMaaSを提供するモビリティ・カンパニーになると宣言したことが話題になりました。今後もMaaSから目が離せませんね!

 

CaaS(Communication as a Service)

最近充実してきたシェアオフィスやコワーキングスペースですが、オフィスの提供だけでなく異業種間での交流や新たなビジネスを創出する機会を含めたサービス提供を行うCommunication as a Serviceが増えてきています。シェアオフィスはコミュニケーションを提供するサービスとして今後も注目されていきそうです。

今後も増えるXaaS、サービスそのものだけでなく、そこから生まれる新たな価値にも注目です。

 

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