【話題のITトレンド】現実×仮想!XRの新しいエクスペリエンスとは!? ー Vol.33 ー
新しい体験を作り出す「XR」
「XR(クロスリアリティ)」という言葉をご存じでしょうか?
XRとは、VR(仮想現実)、AR(拡張現実)、MR(複合現実)など、現実空間と仮想世界を融合して「新しい体験」を作り出す技術の総称です。
今回は、XRの「概要と活用事例」「今後」をお届けします。
XRの「概要と活用事例」
XR(クロスリアリティ)とは、VR(仮想現実)、AR(拡張現実)、MR(複合現実)など、現実空間と仮想世界を融合して「新しい体験」を作り出す技術の総称です。
※XRは、同様の意味で「Extended Reality」と呼ばれることもあります。
ここで、XRの代表的な技術である「VR」「AR」「MR」について、それぞれの「概要」と「活用事例」をご紹介します。
現実から仮想世界に入り込む「VR」
VR(仮想現実)とは、Virtual Realityの略で、仮想世界を現実空間のように体験できる技術のことです。
CGや360度カメラによって作成された映像を体験するもので、高い臨場感と没入感が得られることが特徴です。
VRでは「Oculus Quest」「PlayStation VR」「HTC Vive」などのVRゴーグルを装着し視界を覆い、人間が現実世界を視認しているときに左右の目に映し出されている微妙な「ズレ」を映像で再現することで、立体的な空間を実現しています。
活用事例:不動産業界で活躍する「VR」
不動産業界では、お客様が家やビルなどの物件を内見する際に「現地に行くしかない」「時間的な制約がある」という空間的・時間的な制約を抱えていました。
VRを活用することで、お客様は現地まで行かず、いつでも・どこでも物件を見ることが出来るようになりました。
また、建造前の物件であってもVRでは再現可能であるため、1人でも多くのお客様に内見いただける他、早いタイミングでの成約にも繋がりました。
現実に仮想世界を重ねる「AR」
AR(拡張現実)とは、Augmented Realityの略で、現実空間に仮想世界を重ねて投影して見せる技術のことです。
スマートフォンが1台あれば体験できる気軽さが特徴で、現実の街並みにCGのキャラクターが登場する「ポケモンGO」「ドラゴンクエストウォーク」、人の顔の映像に動物の耳や鼻などのCGを重ね合わせることのできるカメラアプリ「SNOW」などが代表例として挙げられます。
ARには、GPSなどの位置情報に紐付けて情報を表示する「ロケーションベース型」と、画像認識や空間認識に関する技術を使用する「ビジョンベース型」の2つのタイプが存在します。
「ロケーションベース型」と「ビジョンベース型」は互いに干渉しないため、併用することが出来、併用することでより質の高いARアプリを制作することが可能です。
活用事例:観光地で活躍する「AR」
スマートフォン1台で体験可能なARは、観光地のあらゆる場面で活用されています。
例えば、従来では地図を常に確認しながら目的地へ向かっていたのに対し、ARを活用することで、カメラ越しに道案内が表示されるため、地図を確認することもなく、スムーズに目的地へ向かえるようになりました。
また、ご当地キャラクターとの触れ合い(写真撮影など)もARを活用することで、コロナ禍における非接触な体験の実現に繋がりました。
現実に仮想世界を融合させる「MR」
MR(複合現実)とは、Mixed Realityの略で、現実空間と仮想世界を融合させて見せる技術のことです。
VR・ARと異なり、現実空間と仮想世界がリアルタイムで影響し合うことが特徴です。
代表的なデバイスとして「Microsoft HoloLens」が挙げられます。
Microsoft HoloLensでは、デバイスに内蔵されたカメラやセンサーを利用することで、マウスやキーボードなどの入力機器を使わずにジェスチャーや音声で操作を行ったり、仮想の物体に触れたりといった操作が可能です。
https://www.microsoft.com/ja-jp/hololens
活用事例:医療現場で活躍する「MR」
医療現場では、MRを活用することで、手術部位をCGで透視、手術部位のCGを見ながらオペの流れをチーム全員で把握するなどといった利用がされています。
また、大型病院の専門家がMRを活用し世界中の患者を遠隔手術することが出来るようになる研究も進められています。
XRの「今後」
最後に、XRの代表的な技術である「VR」「AR」「MR」とは少し異なりますが、近年話題のXR技術の1つである「SR(代替現実)」についてご紹介します。
仮想世界を現実と錯覚させる「SR」
SR(代替現実)とは、Substitutional Realityの略で、映像や音などを現実世界に重ね合わせて見せることで、仮想空間で起こっている出来事があたかも今、現実世界で起こっているかのように錯覚させる技術のことです。
視覚や聴覚だけでなく触覚なども組合せることで、「VR」「AR」「MR」よりもさらにリアルな体験が得られることが特徴です。
SRは、まだ実用化された例はほとんどありませんが、今後、心的外傷後ストレス障害のような心的疾患に対する新しいタイプの心理療法としての活用などが期待されています。
今後、日常やビジネスシーンのより多くの場面で利用する機会が増えてくると考えられている「XR」。
引き続き「XRの活用」から目が離せませんね!
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