【話題のITトレンド】端末にデータを残さないシンクライアントのメリットとは?

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再注目されるシンクライアント!そのメリットや可能性とは?

テレワークの推進により、注目されているシンクライアント。誕生の背景はコストの削減でしたが、近年ではセキュリティを始めあらゆるメリットにより注目されています。そこで今回はシンクライアントの「特徴」「未来」についてお届けいたします。

 

シンクライアントとは?


シンクライアントとは、クライアント端末にデータを残さずに処理を行う仕組みのことです。通常のクライアント端末(ファットクライアント)は「画面表示・入力」「プログラムの実行」「データの保存」などを1つの端末で行いますが、シンクライアントではその一部を遠隔のサーバーで行います。なお、端末を利用する度にデータを削除する仕組みもシンクライアントの1種ですが、今回は遠隔のサーバーを活用したシンクライアントについてご紹介します。

 

シンクライアントの2つの実現方法
シンクライアントの実現方法は2つあります。

①ネットブート型
PCの利用に必要なデータを、端末の起動時に都度サーバーからダウンロードして手元のクライアント端末で利用する方式です。
<特徴>
・起動時に必要なデータをダウンロードするため、利用開始に時間がかかる
・利用時は通常のPCと同様の感覚で使うことができる

②画面転送型
サーバー上に構築された仮想のPCを起動し、処理結果を手元のクライアント端末に表示(転送)し利用する方式です。
<特徴>
・起動時にデータのダウンロードが不要なため、すぐに利用開始できる
・リアルタイムに画面を転送するため、ネットワーク速度が遅い場合には画質が低下する

なお、リモートワークでよく耳にするようになったVDI(仮想デスクトップ基盤)とシンクライアントは混同されやすいですが、VDIは画面転送型におけるシンクライアントの実現方式の1種です。また、ネットブート型は現在ほとんど利用されておらず、VDIのような画面転送型が主流です。

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ここが違う!ファットクライアントとシンクライアント


では、ファットクライアントとシンクライアントの特徴にはどのような違いがあるのでしょうか。

①端末の変更時
従来のファットクライアントでは、端末を変更するためにアプリケーションの再インストールやローカルに保存されたデータの移行が必要です。一方シンクライアントでは、アプリケーションやデータはサーバーに保管されているため、端末を変更するだけで利用を開始できます。

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②データの保存
ファットクライアントは、PC本体にデータを保存しています。一方シンクライアントは、サーバーで処理した結果を端末の画面に表示しています。そのため、PCに限らず企業で使用が許可されている端末ならスマートフォンなどからでも、PCと同じ環境にアクセス可能です。

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③セキュリティ
端末を紛失してしまった場合、ファットクライアントでは、端末に保存されたデータを暗号化することで不正アクセスなどによる情報漏洩を防ぎます。一方でシンクライアントの場合、端末そのものにはデータを保存しないため、端末紛失時の情報漏洩を防ぐことができます。

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※補足:誤解しないでくださいね!
インターネットを介さずに、各端末ですぐにデータに利用できるファットクライアントのメリットを活かしつつ、セキュリティにも配慮した「セキュアなファットクライアント」を実現するソリューションもあります。シンクライアントとファットクライアントとの各々のメリット・デメリットを理解し選択していきたいですね!

 

生活の中にあるシンクライアントと今後


シンクライアントの仕組みは、業務用PC以外にも様々な場面で活用されています。

・電子マネーの決済端末
電子マネーの決済では従来、決済に必要な処理の多くをレジに設置された端末で行っていました。この端末をユーザー情報の読取り専用の端末(シンクライアント)にし、決済に必要な処理をサーバー上で行うことで、比較的安価に端末を製造でき決済サービスの導入コストを下げることができます。導入コストを下げることで、決済サービスの普及が加速し、より多くのお店で電子マネー決済を利用できるようになることでしょう。

・ストリーミング形式のゲームサービス
家庭用ゲームの起動や処理は、従来家庭用ゲーム機本体で行われていましたが、ゲームの起動や処理をサーバー上で行い画面転送型(ストリーミング形式)でゲームを提供するサービスが開始されました。これまでユーザーはハイクオリティなグラッフィクを楽しむために、高価な家庭用ゲーム機を購入する必要がありましたが、手軽なサービス利用料のみでゲームを楽しめるようになります。もちろんシンクライアントのため、サービスによってはスマホでもよりハイクオリティなゲームを楽しむことができます。
>>GeForce NOW(SoftBank社)
>>Stadia(Google社)※日本国内でのサービス開始は未定

あらゆるサービスをオンライン上で処理・保管できる様になれば、家庭には通信可能なモニターとコントローラーが1つあれば済む時代が到来するかもしれません。サービスを処理するのに必要なスペックが上がっても、従来のように端末を買い換える必要がないため、サステナビリティ(持続可能性)の観点からも注目が高まりそうですね。

 

 

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