Cookieの技術とプライバシーについて解説!
スマホやパソコンでwebサイトを閲覧する際に「Cookieを有効にしてください」「Cookieを使用しています」などCookieに関するメッセージが表示されますが、Cookieについて皆さんはご存じでしょうか?今回はCookieについてお届けいたします。
Cookieとは?
その1.Cookieの機能
皆さんはネットショッピングはされますか?ネットショッピングをしている際に一度訪れたサイトにもう一度訪れたら、オススメ商品の表示やカートに入れた商品が残っているという経験をされた方もいらっしゃるかと思います。こうした仕組みの一部担っているのがCookieです。私たちがアクセスした記録を残してくれています。ログイン後ページを一度閉じても、一定期間ログインされた状態が保たれるのも同様の仕組みです。また、この機能はマーケティング業界でも活用され、あるサイトで見た商品が別のサイトで広告として表示されるのもCookieによって実現しています。
その2.Cookieの仕組みって?
では、どのような仕組みでできているのでしょうか?
①ユーザーがwebサイトにアクセスするとブラウザがCookieを持っているかwebサーバーが確認します。②初めてサイトを訪れた場合はwebサーバーがCookieを作成し、ユーザーに送付。届いたCookieはブラウザに保存されます。そしてCookieに保存された情報は、次回以降アクセスした際に再度送信することで、前回の情報が反映される仕組みになっています。なお、Cookieの中身にはユーザーを識別するためのIDや次回サイトを利用する際に便利にするための情報が書き込まれています。
その3.Cookie見直しの動き
そんな便利なCookieですが、Cookieの中には、特定のサイトだけでなく次に開いたサイトの情報も収集することが可能な技術もあります。これらの動きをユーザーが把握するのは難しく、どんなデータがいつどこで取られどのように活用されているのかわかりません。自分の情報が知らないところで利用されているのは怖いですよね。プライバシー保護の観点から、2022年にChromeブラウザでは、こうしたサイト間を横断する仕組みのCookieのサポートを終了するとGoogleが発表しています。
ポストCookie時代に向けて
ユーザーのプライバシーを守るため、Cookieに変わる新しい技術が公開されています。
①AppleのITP(Intelligent Tracking Prevention)
ITPは、2017年からSafariに搭載されたサイト追跡の抑止機能です。デバイスで収集したデータの統計に基づき、サイトを横断した情報収集の能力があるかを機械学習によって分類し、能力がある場合はドメインを制限・除外します。
②GoogleのPrivacy Sandbox
Googleは、一部Cookieの利用方法がユーザーに開示されていないことに着目。ユーザーが一部Cookieの利用用途を把握し、ユーザーが望む範囲で情報の取り扱いをコントロールできる仕組みをPrivacy Sandboxとして検討しています。
こうした技術によって、ユーザーの情報がある程度暗号化され、プライバシーが守られるようになってきています。より安心してインターネットを利用できるようになりそうですね。
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